コラムのはじめに(豊島区 国際アート・カルチャー都市特命大使通信の佐伯寄稿文から)
私は兵庫県宝塚市出身ですが、結婚後夫の転勤以降豊島区に住んで通算35年になります。途中5年間はイタリアのミラノで生活し、音楽、演劇、美術、ファッション、食、街づくりのすべてが、豊かで人間らしい文化を支えていると実感しました。帰国後、東京芸術劇場でのフォーラムに出席するうち特命大使制度を知り、参加すると一層楽しめそうだと思い応募しました。ミラノでは文化は医療福祉などの社会的な活動とコラボしていて、慈善事業としてスカラ座の公演やオークション、ゴルフコンペが開催されるのが日常的でした。豊島区でも文化を楽しみながら社会に役立つことができれば素敵だろうなと考えています。また、文化は心身の健康が前提になります。私は帰国後始めた医療コミュニケーションの仕事の関係で、国や都、大学等のお手伝いをしてきましたが、地元豊島区でも、地域保健福祉の情報を区民に伝え、一緒に考え、区民と行政がコラボして文化をつくるお手伝いができたら嬉しいです。
超少子高齢化が加速し、諸問題が増えていくことが予想される今後の世の中で、すこやかなときも病めるときも周囲の人たちと協力しながら安心して暮らしていける為の正しい知識を私たち一般区民が学ぶことが「あうるへるすの会」の活動です。あうるへるすの会の勉強会で「私たちが住む豊島区の現状」を知り、各分野の専門家から「正しい知識」を学ぶことにより、自分自身と身近な人の安心安全な生活を地域であたたかく支えあう力になればと願っています。世代を超えた人たちとお互いを尊重しあい皆で支えあえる住みよい「ふるさと豊島」にすることが目的です。(あうる=フクロウ:豊島区のマスコット)
あうるへるすの会は、「豊島区の地域保健福祉の現状を知り正しい知識を勉強した一般区民の方が、的確な情報と知識を用いて住みやすい地元になるように協力し合えたら良いですね」という想いを、副代表の高野千尋さんと共有し、2017年10月から活動をスタートし、今年で足掛け4年目となります。あうるへるすの会の立ち上げには、豊島区医師会会長 故高橋清輝先生、豊島区在宅医療相談窓口 武山ゆかり氏、豊島区在宅医療連携推進会議 座長 田城孝雄先生、区高齢者クラブ連合会長外山克己氏、元気!ながさきの会伊藤登氏と多くの皆様のお力添えを頂きました。会のスタートから毎月の月例勉強会を重ねていくうちに、区の様々な事業を担当されている課長の方々や、豊島区民社会福祉協議会、豊島区医師会、豊島区歯科医師会、豊島区薬剤師会の皆さんなど、より多くの方々のご理解とご協力を頂き現在までに月例会以外に、三回の大きな公開講座を開催しました。
第一回公開講座(豊島区庁舎センタースクエア)
2018年12月19日 「地域包括ケアシステムと在宅医療~地域包括ケアシステムは、みんなのまちづくり~ 放送大学との共同主催
第二回公開講座(南池袋区民ひろば)
2019年3月7日 大きな声で、大切な気持ちを伝えよう!あなたは愛する人を救えますか?~心の交流からスタート!区民目線の地域包括ケア~ (公益財団法人後藤喜代子・ポールブルダリ癌基金協会との共同主催)
第三回公開講座(Ikebiz 多目的ホール)
2019年11月24日 がんと闘い、命を守る (公益財団法人後藤喜代子・ポールブルダリ癌基金協会との共同主催)
毎月開催しております月例勉強会の内容も、テーマごとに著名で且つ豊島区の現状に沿ったお話をしてくださる講師の先生もお招きして充実した内容を参加者の皆様にお届けしています。
2019年11月 「地域包括ケアシステムと在宅医療」
豊島区看護師会会長 村崎佳代子氏
2019年12月 「健康情報を正しく読む力(リテラシー)をつける」
帝京大学医学部腫瘍内科准教授 メディアドクター研究会
代表 渡邊清高氏
2020年1月 「赤ちゃんとお母さんをまもる 新生児医療の現場から」
埼玉医科大学教授 加部一彦氏(豊島区民)
2020年2月以降はコロナのため活動休止しています。
再開は9月29日(zoom配信)18:00~予定しています。
「いろんな形のボランティアー音楽を通してー」音楽家 廣瀬史佳氏
あうるへるすの会は豊島区民、豊島区在勤の方であればご参加いただけます。
申し込み問い合わせ先 あうるへるすの会: owlhealthtoshima@gmail.com
facebookページ: https://www.facebook.com/owlhealthtoshima/